PBRは「会社の純資産に対して株価が何倍か」

PBR(Price Book-value Ratio、株価純資産倍率)は、会社の1株あたり純資産(BPS)に対して、株価が何倍まで買われているかを示す指標です。純資産とは、会社の資産から負債を引いた「本当の持ち分」のこと。PERが「稼ぐ力」を見るのに対し、PBRは「今持っている資産」を見る指標だとイメージするとわかりやすいです。

💡 計算式 PBR(倍) = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)

PBRの大きな目安になるのが「1倍」です。理屈の上では、PBRが1倍ちょうどのとき、株価は「今すぐ会社を解散して資産を全部株主に分配した場合の金額」と同じになります。そのためPBRが1倍を下回っている状態は「資産価値より株価が安く評価されている=割安のサイン」と見られることがあります。

ただし、PBRが低いままずっと放置されている会社も少なくありません。「なぜ割安なまま評価されているのか」という理由まで考えることが大切です。

PBRの考え方(イメージ図)
株価 1株あたり純資産 0.8倍 株価<純資産 1.0倍 株価=純資産 1.5倍 株価>純資産
PBRが1倍を下回ると、株価が資産価値より低く評価されていることになります

配当利回りは「株価に対して年間いくら配当がもらえるか」

配当利回りは、株を持っているだけで受け取れる配当金が、株価に対して年間何%になるかを示す指標です。値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う指標であるPER・PBRに対して、配当利回りは持っているだけでもらえる利益(インカムゲイン)を測る指標という違いがあります。

💡 計算式 配当利回り(%) = 年間配当金 ÷ 株価 × 100

例えば株価2,000円の会社が年間40円の配当を出す場合、配当利回りは「40円 ÷ 2,000円 × 100 = 2%」です。一般的に、配当利回りが高い会社ほど「保有しているだけで得られるリターン」が大きいとされますが、業績悪化で株価が下がった結果、見かけ上の利回りだけが高く見えているケースもあるため注意が必要です。

3つの指標、結局どう使い分ける?

指標何を見る指標かざっくりの目安
PER稼ぐ力に対する株価の割安・割高低いほど割安と見られやすい
PBR純資産に対する株価の割安・割高1倍が一つの節目
配当利回り保有中にもらえるインカムゲイン高いほど配当重視の投資に向く

この3つはどれか一つが正解というものではなく、組み合わせて多角的に見るのが基本です。値上がり益を狙うならPER・PBR、コツコツ配当を受け取りながら長期保有したいなら配当利回りを重視、というように自分の投資スタイルに合わせて重視する指標を変えるとよいでしょう。

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指標だけに頼らない。事業内容とセットで見る習慣を

PER・PBR・配当利回りはいずれも便利な指標ですが、数字だけを見て「安いから買い」「利回りが高いから買い」と判断するのは危険です。なぜその数字になっているのか、会社が何で稼いでいるのかという事業内容とあわせて確認する習慣をつけましょう。株Enjoyでは、AIに銘柄名を聞くだけでこうした背景も含めて解説してもらえます。

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