3社を「10年前に100万円分」買っていたら

値動きのタイプが異なる3社(急成長株・大型安定株・日本の伝統的な優良株)を選び、それぞれ10年前に100万円分買って今まで持ち続けていた場合の結果を比較しました。

10年間の値上がり倍率チャート
1倍 10倍 100倍 NVIDIA 146倍 アップル 13倍 トヨタ自動車 2.2倍
※目盛りは対数(10倍ごと)です。正確な金額は下の表をご覧ください

NVIDIA(エヌビディア):約146倍

AI・データセンター向け半導体で急成長したNVIDIA。株式分割調整後の株価で計算すると、2016年7月頃に100万円投資していた場合、2026年7月時点でおよそ約1億4,600万円になっていた計算です。生成AIの普及でデータセンター向け高性能GPUの需要が急増し、主要クラウド企業が軒並みNVIDIA製GPUに巨額投資したことが背景にあります。※株価は日々変動するため、この倍率も計算する時期によって変わります。

⚠️ この数字を見る上での注意 これは数千〜数万銘柄の中でも例外的な成功例です。2016年当時、NVIDIAがここまでAIブームの中心になると正確に予測できた人はほとんどいません。「後から見れば当たりくじだった」という結果を先に知ってしまう=後知恵バイアスに注意しましょう。同じ成功を狙って1銘柄に資金を集中させるのは、裏を返せば大きく値下がりするリスクも一身に背負うということです。

アップル(AAPL):約13倍

iPhoneでおなじみのアップルは、2016年7月頃に100万円分投資していた場合、2026年7月時点でおよそ約1,320万円になっていた計算です。iPhoneでスマートフォン市場の主導権を握った上に、App Store・iCloudなどのサービス事業へ収益源を多角化してきたことが株価を支えています。同じ期間の米国市場平均(S&P500)の上昇率は+252.7%程度とされており、市場平均の指数に投資するだけでも約100万円が350万円程度に増えていた計算になります。個別株に賭けなくても、市場平均に長期で投資するだけで手堅く資産を増やせる可能性がある、という良い比較材料です。

トヨタ自動車(7203):約2.2倍(10年)/約1.4倍(5年)

日本を代表する自動車メーカー、トヨタ自動車の株価(株式分割調整後)は2016年に約1,289円、2021年末に2,106円、2026年7月時点で2,820円前後で推移しています。100万円分を10年前に買っていた場合は約220万円、5年前なら約140万円という結果です。ハイブリッド車の世界的な販売シェアと、円安局面で利益が伸びやすい輸出企業としての体質もあり、NVIDIAのような急成長ではありませんが、値動きが比較的穏やかな中で着実にプラスを積み重ねているのが特徴です。

銘柄10年前に100万円投資していたらタイプ
NVIDIA約1億4,600万円(約146倍)ハイリスク・急成長株
アップル約1,320万円(約13倍)大型テック・安定成長株
トヨタ自動車約220万円(約2.2倍)低リスク・安定株

この事例から学べること

3社の結果を並べると、リターンの大きさと値動きの荒さ(リスク)はおおむね比例することがわかります。NVIDIAのような数百倍のリターンは非常に魅力的に見えますが、同じだけ大きく値下がりする可能性も抱えていた銘柄だったということを忘れてはいけません。

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